建築学生のポートフォリオ、プレゼンの作り方

投稿日: カテゴリー: architecture

❏はじめに

建築学生にとってのプレゼンスキルというのは建築の知識やセンスと同等の価値がある。

どんなに良い設計をしたところでプレゼンがだめだめだと何も伝わらない。

コンペの受賞作を見れば明らかであるが、評価される作品はある程度のレベルまで絵がかけていることが絶対条件である。

逆に大した案でなくてもプレゼンがうまかったり、良い絵がかけていたりするとコンペも通ってしまったりする。


❏先輩たちの作品を見て勉強しよう

何はともあれ先輩たちの作品を見て目標とするレベルを設定すると良い。

もし自分の行きたい就職先、大学院に受かった先輩の作品が手に入れば一番役に立つ。

 

・こちらの記事で他にもいくつか紹介した。:【ISSUE】日本の建築学生のポートフォリオ作品のまとめ2016

・「architecture」で検索すると世界中の建築ポートフォリオが見れる定番サイト。:https://issuu.com/


❏コンペ受賞作品のプレゼンボードも参考に

コンペのレイアウトはポートフォリオと違い審査員の目をひくことがまず大事になってくる。

また直感的に理解できるダイアグラムも重要である。有名なコンペの受賞作品をみて勉強してほしい。

下は大東建託主催の日本で最も大きなアイデアコンペの最優秀作品。

 

http://www.japan-architect.co.jp/kentaku_archive/01/result/result2nd.htmlより

有名コンペのHPで過去の受賞作を見ておこう。

 

POLUS-ポラス‐学生・建築デザインコンペティション

大東建託 賃貸住宅コンペ

長谷工 住まいのデザイン コンペティション

日新工業建築設計競技

ダイワハウスコンペティション

 





❏パースや絵について

コンペの受賞作などを見ていると美大生顔負けのパースを描く人も多い。

ただこれらの多くは手法化されており、何となくの雰囲気は素人でも作り出せるようになっている。

それぞれの手法について説明していきたい。

・手描きパース

http://www.studiovelocity.jp/より

最近流行の手法。卒制もコンペでもかなりよく見られ、なにより建築家からの受けも良い。

そろそろやる人が多すぎてアレルギーのようなものがでてもいいころだが。

上の絵のようなゆるい線と水彩で描くのは常套手段である。

あまりにも皆やるので個人的にあまり好きではないが時間も余りかからず割りと誰でもかけるので

一度経験しておくと良いかもしれない。

 

・3Dモデルから描くイラスト風のパース

完成2

3Dモデルを作成し、それをもとにイラレ等で線画を作成し、

フォトショで色やテクスチャー(質感)オーバーレイなどでを貼り付けたもの。

こちらも手法化されている部分があり簡単に作成できる。3Dと手描きのハイブリッドといったところだろうか。

完成度が高く見え、イラレで描いたダイアグラムなどと統一感が出せる。下の記事で作り方を紹介しています。

 

誰でもできるSketchUpの建築パースをPhotoshopで加工してイラスト風にする方法

 

・3Dパース

http://www.arrhovfrick.se/ica-w/より

3Dモデルを家具やデティールまで作りこみ、レンダリング、フォトショでの合成やレタッチによってよりリアルな絵を作り上げる。

これに至ってはそれなりに勉強が必要。モデリングが得意な先輩がいれば教えてもらうのが一番早い。


❏CADソフトについて

 

VectorWorks:圧倒的に建築学生のシェアが高い。操作が比較的直感的に行えるのがその理由だろう。アトリエ事務所などの導入が多い。

AutoCAD:VectorWorksの次にシェアが高い。組織設計事務所やゼネコンでの導入が多い。学生向けに無償で提供されている。

archiCAD:極稀に使っている人を見る。3Dにおこす作業が楽だったりするらしい。


❏Illustrator、Photoshopについて

Illustratorはレイアウト等、Photoshopは絵やパースの加工、レタッチに使う。

基本的にこの2つは建築学生なら持っておきたい。

学生版であれば月3000円程でAdobeの全てのソフトが使えるプランが有り多くの学生がこれを使う。


❏3Dモデリングについて

基本的にSketchUpかRhinoceros、VectorWorksあたりだろう。その他を使っている人は稀である。

もちろん自分の気に入ったものを使うべきだが、価格や、ネット上の参考文献、プラグインの数、

共同作業の際の互換性を考えれば無料のSketchUpが無難であろうか。

 

SketchUp

多くの学生が使う無料で使える3Dモデリングソフト。拡張機能や、ネット上の素材、参考資料が豊富で使いやすい。

以下便利サイト

30分でマスターする|SketchUpで初めての3Dモデリング

・SketchUpで使える添景集3Dwarehouse

・プラグイン集:趣味のためのSketchUpサイト

 

 

 

Rhinoceros

グラスホッパーとの連携により複雑な図形を造り出す。曲線などの不定形な形を造るのが得意。


❏レンダリングについて

レンダリングソフトとは3Dで立ち上げたモデルに陰影や光の反射などを加え、よりリアルな絵にすることである。

だがこのレンダリングソフトは高価なものが多く学生単独で手の届く代物ではない。

また海賊版がよく出回っているがこれは立派な犯罪行為なのでおすすめしない。

カキーシャと呼ばれるSketchUp専用のフリーソフトがあるがもはや化石なので導入が面倒である。

一応いくつか例をあげておく。

 

・SUpodium

SketchUpのプラグインとして動作する。

 

・V-ray

プロ御用達の上級者向けソフト。高い。

 

・Kerkythea

フリーだが導入が非常に面倒、性能もいまいち。

Kerkytheaに挑む(その1~セットアップと最初の第一歩編)


❏ポートフォリオファイル

A2,A3で横使いのクリアファイルは1,2冊用意しておくべきである。院試ではこのサイズが一般的。

 





 


 

❏おすすめフリーフォント

ネット上でフリーフォントを公開してくださる方々がいる。商用利用の可否などライセンスに気をつけて使おう。

数式フォント

 

極細ゴシック

 

ピグモ000

 


❏その他役立つサイト

Skalgubbar

外国の大学生による人の切り抜き集サイト。様々な設計事務所でも使われている。

 

基盤地図ビューア

地図を自動で書きだしてくれるソフト。Mac限定。

国土地理院基盤地図より地図データzipをダウンロード。

・基盤地図ビューアを起動し読み込み、pdfで書きだしたファイルをイラレで読み込むと

・地図をベクトルデータにすることが出来る。

 





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